パナマ共和国

パナマ共和国

パナマ共和国は、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境に位置する共和制国家です。北西にコスタリカ、南東にコロンビアに接しており、北はカリブ海、南は太平洋に面しています。この地理的重要性からスペイン人の到達以来、貿易の他に人の移動や国際政治において大きな役割を果たしています。首都はパナマ市。面積は75,517平方キロメートルで北海道よりやや小さいサイズです。人口約438万人、民族は混血70%、先住民7%ほかになります。言語はスペイン語です。

1821年にスペインから独立し、翌年にコロンビアに併合されましたが、コロンビアの中央政府に反発する傾向が強かったようです。コロンビア議会が米国との運河建設条約の批准を拒否したことを受け、運河建設による経済発展を期待するパナマ市の有力者を中心に独立が画策、パナマは米国の支援を得て1903年にコロンビアから独立しました。パナマ独立の半年後から米国が運河建設を開始し、1914年にパナマ運河は完成。第一次世界大戦後、パナマ運河は経済的・軍事的に重要性が高まり、運河地帯では米国の産業を移植すし米国による運河地帯の植民地主義的支配が強まった傾向にあります。

パナマと聞いて思い浮かぶのが「パナマ文書」ではないでしょうか。パナマ文書とは、パナマの法律事務所であるモサック・フォンセカによって作成された、租税回避行為に関する一連の機密文書です。

1970年代から作成されたもので、総数は1150万件に上り、文書にはオフショア金融センターを利用する21万4000社の企業の、株主や取締役などの情報を含む詳細な情報が書かれていました。これらの企業の関係者には、多くの著名な政治家や富裕層の人々がおり、公的組織も存在しています。これって租税回避行為(税法が想定していない形式で税負担を減少させようとする行為)であり脱税ではないのですよ。