謎国!人口30人の国?!

謎国!人口30人の国?!

ハット・リバー公国(Principality of Hutt River)は、レオナード・ケースリーが独立国と主張していた、オーストラリア大陸西部の広大な小麦畑を中心とした地域で、1969年10月、西オーストラリア州政府が小麦の販売量割当を決定した際、ケースリーの農場に割り当てられた販売量が十分なものではないというものすごい理由で、他の5つの農場と連携し政策に反対、法案撤回の請願書を提出しましたが、請願書は無視?! ケースリーは「経済・土地が奪われる危機に瀕した際には分離独立することが出来る」という国際法の規定に基づき独立の準備を進めました。

建国されたのは50年前で、現在、ミクロ国家として主張したハット・リバー公国はパンデミックの影響で終焉を迎えています。自称公国のハット・リバーは独自の旅券を発行し、オーストラリアに対して宣戦布告したこともあります。恐ろしいwww 近年、変わった観光地として主に知られていましたが、コロナ禍で観光収入が減るなど経済が影響を受けた上、納税額が膨らみ、オーストラリアへの屈服を表明することとなりました。

ハット・リバーがミクロ国家として誕生したのは1970年。君主の故レオナード・ケースリー氏はこの年、法律の抜け穴を利用したと主張、西オーストラリア州の人里離れた地域に公国を設立しました。75平方キロの農地に建国されたハット・リバーは、面積こそマカオの2倍以上だが人口は30人にも満たない自称国家。

オーストラリアからは国家としての正式承認を受けていませんでしたが、ハット・リバーは独立国として活動。政府は査証や運転免許証、旅券、通貨を発行し、国章や国旗を作成したほか、米国やフランスを含む10カ国の13カ所に海外拠点を構えていたそうで、半端ではないですね、本気ですね。君主が亡くなった後、米ドル換算で215万ドル(約2億2800万円)の未払い納税額が残ったため、息子で後継者のグラエム・ケースリー公は土地を売って納税債務の支払いに充てる方針だといいます。215万ドルの債務で独立国家ってできるのですね。驚きます。

ミクロ国家(ミクロネーション)とは、主権国家を主張するものの、法律上は独立国とみなされない実体を指す。バチカン市国のように国際的に主権が認められるミニ国家(マイクロステート)とは異なります。とても勉強になりました。